タイトルだけだと意味がわからないと思うので、まぁちょっと聞いてくださいよ。
みなさんは「割り込み」や「横入り」と聞くとどんなイメージがありますか?
きっとあまり良いイメージはないはずです。「割り込み」や「横入り」には悪いイメージがありますよね。
もし自分がされたら…、やっぱりいい気持ちはしないんですよ。
でも、都会で暮らしていると駅のエスカレーターなど割り込みに遭うシーンは多いんですよね。
僕は今まで、他人に突然割り込まれるのが嫌で嫌で仕方なかったんです。だから、なるべく割り込まれないようにあの手この手で抵抗してきました。
でもある日、思ったんです。そんな自分も嫌だなぁと。
そこで百歩譲って、割り込みしたい人を受け入れて相手の思うままにしてみたのです。
その結果、不満でいっぱいだった心が、少しだけ穏やかになりましたよ。
この記事にはポエムな部分が含まれています。特にオチはありませんのでご了承ください。
都会は人が多い=マナーも人それぞれ
僕は電車に乗って都内のオフィスに通っています。
朝のラッシュ時は本当に人が多くて満員電車も大変なのですが、個人的に嫌だったのが駅のエスカレーターの乗り口。
降車駅で車両のドアが開いたと同時に我先にと改札方面のエスカレーター・階段に人が群がります。
僕はエスカレーターの乗り口に近い場所で降りるので、比較的早くエスカレーターの列に並べるんです。
あとは列が進むのを待ってエスカレーターに乗るだけなのですが…
エスカレーター直前で、列の横から数人が並び始め、あっという間に割り込む人たちの列が出来るんです。
「いやいや、どう考えてもその列おかしいでしょ?」
そのおかしな列もだんだん伸びていって、車の合流みたいに本流に一車両ずつ交互に入れてあげないとヒドイみたいな雰囲気にもなってくるんです。
「おいおい、知らねーよ」って感じじゃないですか? 笑
割り込みするなんて、マナーを知らない外国人だけでしょ? とか思ったあなた! 都会では日本人であっても割り込みはあるのです。
人が多い分、マナーも人それぞれといったところ。
以前の僕、絶対割り込み許さない!
僕は良くも悪くも正義感が強いせいか、「正しくないこと」に対して厳しい見方をしてしまう性格です。
これまでの僕は、「割り込み・横入り」=「正しくない行為」という感じで、嫌で嫌で仕方ありませんでした。
しかも!
申し訳なさそうに会釈して入ってくるなら、まだ受け入れられるのですが、入れてもらって当然! とか、完全に知らんぷり! のような態度でこちらを見向きもせずに入ってくる人が多いんですよ! せつない! 笑
というわけで、なるべく自分の直前に割り込ませたくないので、横で入ろうとしている人がいてもスルーしてエスカレーターに乗るという行動を取っていました(そんな自分ってちょっと嫌なやつですよね。いやいや、割り込む人の方がヒドイわけですが…)
抵抗したこちらも気分が悪い
でもね、やってみるとわかるのですが、横の相手を無視してエスカレーターに乗るのはこちらもあまり良い気分はしません。
こんなことがありました。
ある日、横から中年の女性が割り込もうとしてきたのです。僕はいつものように、気がつかないフリを装って前へ進んだのです。
なのに女性は、入れてもらって当然でしょ?? みたいな感じで強引に入ってくるので、僕がその女性を押しのける感じになってしまいました。
女性は仕方なく僕の後ろに入れてもらったようでした。
向こうも嫌な気持ちだったと思いますが、同じように僕もかなり気分が良くないのです。
相手の女性にイライラしているというよりは、自分の行動が許せなかったわけです。なんでこんなに殺伐として生きてるんでしょうね、ぼくは。
すなわち、譲らないのは双方にとってマイナス!
悪いのは相手だったとしても、それを受け入れない自分もまた悪い! これがぼくの結論。
「なんで割り込んでくるんだ」と相手ばかりを責めるのではなく、それさえも許せないなんて「自分はなんて心が狭いんだ」ということです。
人間、もうすこし楽に生きたいですね。
横入りを受け入れてみた!
そういうわけで、割り込みする人を受け入れる実験を開始してみました。
割り込み自体を肯定はしないものの、そんな相手にも優しくなろうと思ったんです。
相手は今「ウンコを我慢している」
まずはこの方法。ブロガーのヒトデさんのライフハック。個人的に話題になりました。
割り込みする人のことを、「ウンコ我慢してるんだろうな」と思うことで許すことができる、という方法です。
これはかなり使えました! 笑
みんな、どうしても急がなければならない事情(ウンコが漏れそう)を抱えているので割り込むのです。もう、仕方がないのです。
横から列に入れてほしそうにしている人がいます。表情はとてもうつろ。
もう、言葉を発する気力がないほどに我慢しているんです。横入りが正しいかどうかではなく、緊急事態なのです。
そう思うと自然と心が広くなって、割り込まれたことなんてどうでもよくなるのです。聖母のようなマインドになるのです。
これは本当に効果的。しかも笑いが込み上げてくるのでなかなかいいです。
参考相手に腹が立ったら「ウンコ我慢してるんだろうな」と思うと許せるようになるライフハック - 今日はヒトデ祭りだぞ!
割り込む側も実は申し訳ない
「入れてもらって当然!」という理不尽に傲慢な人は別として、たいていの良心的な人は「割り込むのは申し訳ない」と思っているのです。
実際に自分が割り込む側になって実験してみました(なにやってたんだ、当時の自分は…)
いやいや、割り込むつもりはなかったのですが、電車降りた目の前はエスカレーターなのに、列が途方もなく伸びてて動けないシチュエーションとかあるじゃないですか?
で、行く場所がないので列に割り込む形で入れてもらうわけですが…
ものすごく申し訳ない気分でいっぱいになりました。
入れてもらう側の人って自分勝手な人のイメージがあったのですが、実際には申し訳ない気持ちで入れてもらってる人も一定数いそう。
もちろん、相手はどういう思考でその行動をしているのか本当のところはわかりませんけど、全員が悪い人ばかりではないのでしょうね。
割り込みされたときのまとめ:大らかな心で生活したい!
- 「この人、ウンコ我慢してるんだな」と思う
- 割り込むする人も申し訳ない気分を持っている
たったこれだけで、自分が嫌な気持ちをせずに穏やかな気分でいられます。
本当は、世の中のマナーとして割り込みするのは悪いと言いたいのですが、いろんな事情もあるし、言えないじゃないですか。
相手を変えるのが難しければ、先に自分が変わればいい。それが一番かんたんで早かったですね。
自分の身に起こる出来事を大らかな心で見れるようになれば平安な生活が送れますよ!
根本解決にはなりませんけど、それでいいじゃないですか。嫌な気持ちをしないんですから。
見知らぬ人にいちいち腹を立てるのは時間のムダ。それよりも大事な仕事のことや休日の予定を考えていた方がいいですよ。
というわけで、その方法でしばらく頑張ってみようと思います。