以前、渋谷の街中を用もなく一人で歩いていたら「アンケートお願いします」とおばさんから声を掛けられたことがあります。
忙しければ断ってもいいのですが、残念ながら当時の僕はヒマでした。おばさんもけっこう必死に抵抗してくるので試しにアンケートに行ってみたことがあります。
怪しい勧誘だと思って断る方も多いかもしれませんが、あれ、実際にただのアンケートです。しかも謝礼付き。
たいした話でもないのですが、なんとなく書いておきます。
突然のアンケート依頼
渋谷の道玄坂を歩いていた時のことです。路上でバインダーを持った中年の女性が2人、通りかかる人を次々と呼び止めて何か話していたんです。
でもみんな断って通り過ぎている模様。
なんだろう? と思って歩いて行ったところ、僕にも声を掛けてくれました。
「すみません、アンケートお願いしてまして、10分くらいお時間よろしいでしょうか?」
ヒマ過ぎた僕は快諾したのですが、その場では年齢の確認だけされて、「こちらへどうぞ」と手前の建物へ案内されたのでした。
連れられた先は雑居ビルの一室
おばさんに連れられて行ったのは雑居ビルの一室…。
古そうなエレベーターに乗せられて上の階まで通され、短めの通路の先にある部屋へ向かいます。部屋の入り口にある長机には受付の人が座っていました。
おばさんは僕を受付の人へ紹介したかと思うと「それではお願いします~」とか言ってさっさと部屋を出て行ってしまったのです。
え!!? おばさん、あんたがアンケートやってくれるんじゃないの? もうここでお別れなの?
突然のおばさんとの別れ。これまで笑顔で接してくれて、世間話までして仲良くなれそうだと思っていたのに、早くもお別れだなんて…。
部屋はそこそこ広い貸会議室のような部屋で、そこに机が間隔を開けて配置されていました。それぞれ薄いパーティションで区切られています。
その一角へ案内され、担当になった女性から資料を渡されました。
内容は普通のアンケート
初めは資料を見ながらの筆記式アンケートでした。
僕が受けたのは飲料、特にビールに関するアンケートでした。
アンケートはいろんなメーカーのジュース・ビールの銘柄と写真が並んでいて、その中から知っているものを回答する。
次に知っているものに関しての印象を回答していくというものです。具体的な内容を思い出せないほど質問が細かかったです。
筆記の後は、ヘッドホンをつけてモニターに映ったビールのテレビCMを数本視聴する。そして印象に残っている内容を回答するというもの。
おそらくまだ未発表のCMで、視聴者の反応を調査するのが目的なのだと思います。
この手のアンケートは、マクロミルとかアンケートサイトを長くやっているのでしくみは理解できています。
アンケート結果をもとに企業側で商品を開発したり、マーケティングの戦略を立てたりするというわけです。Webでの調査と違って、ユーザーの生の声が聞けるのが会場調査のメリットなのでしょうね。
アンケート項目は細かい
ただ、アンケート内容が細かすぎるんですよね。ジュースやビールのブランドに対する印象を細かく聞かれても、はっきり言葉で表すのは難しいんですよ。
CMも普段なんとなくしか観ていない方なので、初めて観たCMで「印象に残っているフレーズは?」「どんな俳優さんがでていましたか?」とか聞かれても困っちゃうんですよね。芸能人の名前もパッと出てきませんし、僕は。
まぁ、会場で調査するくらいなので、それなりにガッツリとした内容だと思ってください。
謝礼もあり
アンケート終了後には謝礼として1,000円分のクオカードをもらいました。
同じような感じのアンケートだと、金額の相場は500円から1,000円ほどが多い気がしますね。
時間は10分と言っていましたが、20分くらいは掛かったんじゃないでしょうかね。それでも短い時間で効率的にお小遣いがもらえるので、時間のある人にはいいかもしれません。
さいごに
今回は、アンケートおばさんに誘われて雑居ビルについて行ったよというお話でした。
僕はその後、いろんな場所で数回同じようなアンケートを受けています。場所は渋谷に限らず、新宿やその他大きめな駅近くの通り沿いでやっていることが多いですね。いずれも古めの雑居ビルに案内される確率が高かったですね。
勧誘される際に年齢を聞かれたりするのは、ビールなどのアンケートでは未成年だと対象外だったりするからだと思います。
アンケート内容は、筆記やビデオ視聴、試食・試飲とかいろいろありますが、どれも短時間で終わりますし、謝礼もちゃんともらえます。
なにより、自分の声が直接企業の製品開発に活かされるかもしれませんからね。おもしろいものです。
怪しい勧誘だと思って断固拒否している人がいるみたいですが、そういう人も一回くらいは経験してみたらいいかもしれません。